確定申告書作成コーナーの使い方、確定申告に必要な書類、提出など

確定申告を行う際は、「確定申告書作成コーナー」利用すると便利なのですが使ったことはありますか?

確定申告書を作成するときに、印刷で手書きしているという方。確定申告書作成コーナーを利用すると、もっと簡単に書類を作成可能ですよ。

「確定申告が煩わしくてやってられない」

「もっと簡単に確定申告をする方法を教えて欲しい」

という方のために今回は、確定申告書作成コーナーの使い方、確定申告に必要な書類、提出などについてまとめてみました。この記事を読んでいただくと、確定申告がさらに簡単にできるようになりますので、ぜひ最後までご一読くださいね。

 

 

 

1.確定申告書等作成コーナーとは

確定申告書作成コーナーとは、パソコンなどを使ってインターネット上で確定申告の書類を作成できるwebページのことです。

画面の指示にしたがって、所定の項目を埋めていくだけで、確定申告の書類を作成できるためとても便利。

特に便利なのは、様々な金額を自動計算してくれる点にあります。

確定申告書は、1年間の収入や経費、税金の計算の対象外となる控除の額を入力し、最終的には所得税の額を計算して記入する必要があります。

しかし、それぞれを求めるためには所定の計算式を使わなければいけませんが、その計算がとにかく面倒ですよね。

特に生命保険料控除の計算や最後の所得税の計算は、額によって計算式自体が変わるため、慣れていない方にとっては本当に煩わしい作業です。

しかし確定申告書作成コーナーでは、そうした計算が全て自動で行われるので、自分は基本的に所定の項目に入力していくだけ。

このため、確定申告書類の作成が本当に簡単にできます。

 

2.確定申告 必要書類

確定申告に必要な書類は以下のものが必要です。

  • 確定申告書:AとBがあり、それぞれに第1表と第2表があります。
  • 本人確認書類:マイナンバーカードや運転免許証の写しが必要です。
  • 添付書類:生命保険料控除の申請の際に必要な「控除証明書」の原本が必要です

確定申告書作成コーナーでは主に「確定申告書」を作成していくことになりますので、確定申告書のA,Bについてどのように使い分けるのか解説していきます。

 

◯確定申告書A

1年間の所得が「給与収入」か「公的年金」の収入のみの場合はこちらの申告書を利用します。

たとえば、会社員や公務員が医療費控除や、住宅ローン控除を申請する場合に利用されることが多いですね。

イメージとしては確定申告書Bの簡易版だと思っていただけると分かりやすいと思います。

 

◯確定申告書B

給与収入や公的年金による収入以外の種類の収入がある場合はこちらの確定申告書を使います。

自営業やフリーランスの方が確定申告書を作成する場合はこの申告書を使うことになりますね。

また、状況に応じて以下の書類も提出が必要です。

  • 申告書第三表(分離課税用):株や建物などの譲渡所得がある場合
  • 申告書第四表(損失申告用):所得金額が赤字の場合

 

◯場合に応じて必要な書類

上記の書類以外にも、必要に応じて、様々な書類が必要です。

例えば、給与収入や公的年金収入がある場合は、それぞれの「源泉徴収票」、医療費控除を申請する場合は「医療費控除の明細書」を提出しなければなりません。

また、住宅ローン控除を受ける場合は、「住宅借入金等特別控除額の計算明細書」の作成が必要です。

さらに、住宅ローンの残高証明書や売買契約書のコピーなども合わせて提出が必要ですので、準備しましょう。

 

 

3.確定申告書等作成コーナーでできること

確定申告書作成コーナーでは、確定申告の際に必要な書類を一通り作成することができます。

確定申告書のA,Bだけでなく、例えば以下の書類が作成可能です。

  • 青色申告の際に必要な青色申告決算書や貸借対照表
  • 白色申告に必要な収益計算書
  • 医療費控除明細書
  • 住宅借入金等特別控除額の計算明細書

さらに消費税や贈与税の申告書類も作成することができます。

 

◯「e-Tax」を利用して電子申請ができる

確定申告は、作成した申告書を印刷して税務署に送付する形でも確定申告ができますが、所定の条件を満たすと、「e-Tax」を使って全てネットじょうで申請を完結できるようになります。

「e-Tax」を行う条件は、

  • 所定の利用環境を満たしたPC上から申請する
  • 電子証明書が格納されたマイナンバーカードを用意する
  • ICカードリーダーを購入し、所定のドライバをPCにインストールする

特に、e-TaxはWindowsのPCからしか申請できないため、注意しましょう。

また、2019年2月の確定申告から、ICカードリーダーがなくても、税務署から発行されたIDとパスワードがあれば、電子申請を行えるようになりました。

 

 

4.確定申告書等作成コーナーのメリット・デメリット

確定申告書作成コーナーを使う際には、メリットとデメリットを意識して利用するとなおよいでしょう。

それぞれについて解説していきます。

 

◯確定申告書等作成コーナーのメリット

メリットは以下の点が挙げられます。

  • 税金の額が自動計算される
  • 入力方法がわかりやすい
  • 途中保存できる
  • 前年作成した申告書を再利用できる

特に、途中保存ができることで、入力の途中に別件で忙しくなって途中で作成が終了した場合でも、前回終了したところから作成を再開できます。

このような電子申請では、入力が途中で途切れると、最初から入力が必要な場合が多いので、煩わしさを感じなくて済みますね。

 

◯確定申告書等作成コーナーのデメリット

確定申告書作成コーナー自体には特にデメリットは見当たらないのですが、「e-Tax」の利用する際に気をつける点はあります。

それは、必要なものを揃えづらいという点。

マイナンバーカードは作成していない人も多く、ICカードリーダーは2,000円〜3,000円の費用が発生するため、少し準備が面倒です。

そして、確定申告書作成コーナーで簡単に書類が作成できるとはいえ、確定申告に対する知識が全くない状態では、作成が難しいので、事前にある程度の知識はつけましょう。

 

5.確定申告書等作成コーナーの使い方

確定申告書作成コーナーの使い方を簡単に説明していきます。

 

①まずこちらのページから確定申告書作成コーナーにアクセスします。

②そして新規で作成する場合は、「作成開始」を押します。

③提出方法を選びます。郵送での提出の場合は、「印刷して書面提出する」を選択します。

④作成コーナーが使えるPCの利用環境が出てくるので、ご自身のパソコンが基準を満たしているか確認しましょう。

⑤いつの確定申告書を作成するかを選びます。

⑥申告する税金の種類や作成する書類を選びます。確定申告書を作成する場合は、「所得税」を選びましょう。

※青色申告決算書などを作る場合は、「決算書・収支内訳表」をクリックします。

⑦どのような所得を得たかを選びます。このとき、「給与・年金の方」を選択すると「確定申告書A」を、「左記以外の所得のある方」を選ぶと「確定申告書B」を作成することになります。

⑧それぞれを選ぶと作成に必要な書類が出てくるので準備し、以降は画面の指示にしたがって入力を開始していきます。

 

ここから先は入力するものによって異なりますが、とても親切に作られているので、何を入力すれば良いか迷うケースは少ないでしょう。

 

 

6.確定申告書の提出について

作成した書類を印刷して、税務署まで郵送します。

提出の際は以下の点に気をつけましょう。

  • 所定の箇所への押印を忘れない
  • 控えは郵送せず手元に保管
  • 控除証明書や源泉徴収票などの原本の送付を忘れない

「e-Tax」の場合は、基本的に書類の提出は必要ないですが、提出が必要な書類が発生するケースもあるため注意しましょう。

今回は、確定申告書作成コーナーの使い方を解説してきました。

 

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